損保各社、10年超の火災保険廃止・実質値上げへ | HILO's Blog

損保各社、10年超の火災保険廃止・実質値上げへ

東京海上日動火災保険や損害保険ジャパンなど損保各社は2006年度から10年超の火災保険の販売を取りやめ、最長10年ごとに更新する仕組みに改める。自然災害が多発し将来の保険金支払いリスクの予想が難しくなったため。期間が10年を超す長期の火災保険が必要な人にとっては、割引率の低い10年以内の保険に何度も入らねばならず、実質的な値上げとなる見通しだ。

長期火災保険は銀行で住宅ローンを借りるときに一緒に加入するケースが多い。例えば現在の料率で都内のマンションに補償額3000万円の火災保険をかける場合、保険料は10年契約の約15万円に対し、30年契約なら約37万円と、10年ごとに更新した場合の計約45万円に比べて約8万円、2割ほど安い。単純な計算なら2割程度の値上げになるが、料率体系全体も見直す方向で、値上げ率は未定だ。